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お子さまのむし歯予防に効果的なフッ素塗布とは?



むし歯のない健康な歯を維持するために、歯科医院ではフッ素塗布を行っています。

フッ素塗布は歯質を強化するだけでなく、むし歯菌の活動を抑制して歯を守る効果もあります。


特に成長期のお子さまには効果的なむし歯予防法として多くの歯科医院で行われています。

この記事では、フッ素塗布の効果や治療の方法、注意点について詳しく解説します。

お子さまのむし歯予防にフッ素を取り入れてみませんか?


■フッ素塗布とは?


◎フッ素塗布の仕組み

フッ素塗布とは、歯の表面にフッ素を塗ることで歯質を強化し、むし歯の原因となる酸に対する抵抗力を高める方法です。


フッ素は、歯の表面を覆うエナメル質の再石灰化を助け、むし歯の初期段階で歯を修復する効果が期待できます。

また、酸によるダメージを抑え、むし歯を未然に防ぐ効果があります。


◎どんな年齢に適しているのか

フッ素塗布は、乳歯が生え始める1歳半から可能です。

特に歯が生え揃い始める3歳から12歳の間はむし歯リスクが高いため、定期的にフッ素塗布を行うことがおすすめです。

この期間は乳歯と永久歯が混在する混合歯列期と呼ばれ、むし歯予防のポイントにもなる時期です。


■フッ素塗布の効果


◎歯質の強化

フッ素は歯の表面に存在するエナメル質を強化します。

エナメル質はむし歯菌が作り出す酸に溶かされやすいですが、フッ素によってフルオロアパタイトという物質が作り出され、酸に対する耐性を上げることができます。

これにより、むし歯になりにくい環境を作ることができるのです。


◎むし歯菌の活動を抑制

むし歯菌は糖分を分解して酸を生産し、歯の表面を攻撃します。

フッ素はこの酸の生成を抑える効果があり、むし歯菌の活動を抑制する働きをします。

これにより、むし歯の原因を根本的に減少させることができます。


◎再石灰化の促進

むし歯の初期段階では、エナメル質が溶け始める「脱灰(だっかい)」と呼ばれる現象が起きます。

フッ素は唾液中のカルシウムやリン酸と結合し、歯の表面に再びミネラルを供給する「再石灰化」を促進します。これにより、むし歯の進行を防ぐことができます。


■フッ素塗布の方法


◎歯科医院で行うフッ素塗布

歯科医院でのフッ素塗布は、高濃度のフッ素を使用する処置です。

処置は簡単で、歯の表面を清掃した後、フッ素を塗布して浸透させます。

痛みを伴わないため小さなお子さまでも安心して受けることができます。


使用されるフッ素の形状にはジェルやペースト、液体などがあり、歯科医師がその子の状況に一番良い方法を選びます。


◎家庭でのフッ素ケアとの併用

歯科医院でのフッ素塗布に加え、家庭でフッ素配合の歯磨き粉を使用することでさらに高いむし歯予防効果を得られます。


■フッ素塗布の頻度と注意点


◎どのくらいの頻度で行うべきか

フッ素塗布は3〜6ヶ月ごとに定期的に行うのが良いでしょう。

歯科医院での定期検診と組み合わせて行うことで、歯の健康状態を継続的にチェックしながら、適切なタイミングでフッ素塗布を行うことができます。


◎フッ素塗布の注意点

フッ素塗布は非常に安全な処置ですが、まれにフッ素に対するアレルギーや過敏症を示すお子さまがいる場合があります。

処置後に異常が見られた場合は、速やかに歯科医師に相談しましょう。

また、家庭でのフッ素使用においては過剰摂取を防ぐために適切な量を守ることが大切です。

特に小さなお子さまは歯磨き粉を飲み込んでしまうことがあるため、親御さんの目の届くところで行うのがおすすめです。


【身近なむし歯予防を】


フッ素塗布は歯質を強化し、むし歯菌の働きを抑制することで、お子さまの歯を守る非常に効果的なむし歯予防法です。

定期的に行うことでむし歯リスクを減らし、健康な歯を守ることができます。


また、家庭でのフッ素配合歯磨き粉との併用により、さらに高い効果を得ることが可能です。

お子さまのむし歯予防を始める第一歩として、ぜひ歯科医院でのフッ素塗布を検討してみてください。


はせがわ歯科
歯科医師